「あの被写体をこう撮りたかった!」というあなたに、この一冊!
モチーフとシチュエーション満載の逆引き撮影指南書
写真撮影を技法は、撮りたい写真のイメージが目の前にあり、その撮り方が説明されていると便利ですよね。本書では、その「便利」を一冊にまとめました。
人物、ペット、料理、花、商品、建物、結婚式、風景、模型、夜景と、ジャンルを日常撮影しそうなものに分け、さらにモチーフやシチュエーションを複数用意して撮影テクニックを紹介。
さらには、その写真の利用目的の例として「レイアウトが必要なときの知識」を収録。配置によって撮った写真の表現がどう変わるのか。レイアウトによる演出効果について解説します。
その他にも、基礎知識や基本的な補正・加工の記事も収録。撮影も利用目的も、まず成果を見てからテクニックを磨く。まさに「あなたの理想の写真が撮れる」、撮影逆引きテキストが登場しました。
Chapter 3
さまざまなシチュエーションと撮り方
「じっとしていない子供の動きは速度と感度の設定でぶらさずに」撮る方法や、「グラスに思わず口をつけたくなる水滴とコントラストによるシズル感」の演出など、以下の撮影シーンで想定されるシチュエーションと撮り方について、図解と実例付きで分かりやすく解説しています。
人物/ペット/料理/花/建築/建造物/飲食店/ブライダル/商品/風景/模型/夜景
Chapter 4
レイアウトが必要なときの知識
Chapter 4では、撮影した写真の効果的なレイアウト方法や、逆にレイアウトを意識した撮影方法など、実践的な内容を紹介しています。
目次
Chapter 1カメラの基礎
- 01:一眼レフカメラの現在
- 02:一眼レフカメラの強み
- 03:撮影モードの種別と性格
- 04:露出補正
- 05:補正の必要(文:DENSHISHA)
Chapter 2考え方とテクニック
- 01:構図の基本
- 02:色温度の知識
- 03:パースと奥行きの意義
- 04:ライティング
- 05:絞りとシャッター速度の関係
Chapter 3さまざまなシチュエーションと撮り方人物
- 屋外でのシャープな人物描写にはストロボを利用した日中シンクロ
- 室内の自然光で、髪の毛の質感と立体感を表現
- 夜間の蛍光灯下でも可能になった一眼レフカメラの高感度撮影
- 制限をうまく乗り切って撮影する男性のインタビューカット
- 子供の目線に自分の目線を合わせ、対等な世界に
- じっとしていない子供の動きは速度と感度の設定でぶらさずに
- 焦点距離と被写体との距離で背景のボケ具合が大きく変わる
- 自分撮りで手早く簡単にセルフポートレート写真の撮影
ペット
- レンズの「MF」とPLフィルターでガラス越しの生き物をきれいに撮影
- 安価でも確かな環境を整えればスタジオ風のライティングも可能
- 自由に走り回るペットの姿をしっかりピントを合わせて撮影する
- 黒い犬の毛並みを忠実に“黒く”撮るテクニック
- ライブビュー機能を使うことで地面すれすれのネコ目線で撮影
- マクロレンズや魚眼レンズを使いペットへのアプローチに変化をつける
料理
- クリップオンストロボで撮影すれば料理がメニュー向きの説明的なものに
- 家での料理撮影は自然光で半逆光。ゆるめな雰囲気の写真に仕上がる
- ストロボ光と定常光によるミックス光源はシャッタースピードがカギとなる
- グラスに思わず口をつけたくなる水滴とコントラストによるシズル感
- 撮影前に盛り付けの演出によって被写体の雰囲気を作り上げておく
- 身の回りの被写体すべてが格好の撮影素材となる
花
- コンパクトデジカメを利用した背景をボカすためのテクニック
- 補色の関係を意識して色彩を際立たせる効果を狙う
建築
- 水平・垂直のラインに注意し建物のスケール感を表現する
- 外観の撮影は太陽の方角と時間帯が重要なポイントとなる
- 広角レンズの特性を生かして遠近感のある空間を切り取る
- 環境光を生かすフレーミングは豊かな生活を想起させる
建造物
- 空が多くを占める大型建造物。天候と太陽の向きに最大限の配慮を
- 風景の一部として建築物を捉え独自のイメージへと導く
飲食店
- 店舗がナチュラルな雰囲気なら自然光の撮影で印象を引き出す
- カフェの撮影に必要なのは多少の“ゆるい”演出表現
- 店舗の空気感を伝えるためにインテリアの情報量で見せる
- 店内のライブ感を伝えるため来店客をぶらして撮影する
ブライダル
- クリップオンストロボで光を天井バウンスさせて撮影
- 引きのない場所で大勢を撮るには脚立に上がって自身が高い位置に
- 全体スケジュールを把握して新郎新婦の見ていない世界も撮る
- 高倍率ズームレンズによって動かずに黄金比率の構図を意識して撮影
- 挙式の厳粛さのなかでもとびきりの笑顔をとらえ、緩急を付ける
- アンダーの露出で空の階調と人物のシルエットを表現する
商品
- 照明の角度とディフューズの工夫で光沢面の反射をなくす
- 販売目的の商品撮影は手早さが勝負。簡単なライティングで条件をクリア
- 太陽光でライティングすれば商品写真も印象が大きく変わる
風景
- サングラスをフィルターにした擬似的な夕景の表現
- 金網越しに内部を撮るには開放値の高い単焦点レンズが味方に
- フレーミングの工夫による主題の強調と奥行きの表現
- 自分で移動して観察することでおもしろい風景が見つかる
- メインの被写体だけを写せば明確に伝わりやすい写真になる
- 忠実に縮尺したジオラマ世界。マクロ撮影でリアルさが表現できる
- 細部の克明な描写によりジオラマの世界が成立する
- 模型のスケールサイズを意識し広角のローアングルで迫力を強調
- 新たな世界観が生み出せるスローシンクロと日中シンクロ
- ガラス越しの夕景撮影は部屋を暗くさらにレンズ周りの光を遮断する
- 夜景とともに人物を写したいときはスローシンクロがベスト
- ワンランク上を目指すための撮影アイテムたち(文:DENSHISHA)
Chapter 4レイアウトが必要なときの知識(文・作例:DENSHISHA)
- 01:同じ画角のカットはあえて強さを変えて配置すること
- 02:インタビュー写真のカットは人物をページのノド側に向ける
- 03:同様の印象の写真が続くならあえてリズムを崩す配置に
- 04:写真の白や黒を余白として使いテキストをバランスよく配置する
- 05:写真をすべて切り抜くことで紹介する被写体を明確にする
- 06:アイコン利用に配慮して極端なトリミングに耐えるよう撮影
- 07:写真をあえてレイアウト上で写真として見せて印象づける
- 08:商品写真は、角版や裁ち落とし、切り抜きなど各種の用途で使えるように撮影する
- 09:グリッドを利用して複数の写真を見せる工夫
Chapter 5基本的な補正&レタッチ(文:編集部)
- 01:夕景の撮影で暗くなってしまったらカラーカーブで明るく
- 02:画像の色の再現方法を覚えて色カブリを補正する
- 03:色相・彩度によって初夏の空気を秋色に染める
- 04:柔らかで落ち着いた写真を色鮮やかにする
- 05:シャープネスで印刷目的での画像のネムさを取る
- 06:レンズ補正フィルタで建築写真のゆがみを補正する
- 07:コピースタンプツールによって写真の印象を保つ
- 08:レイアウトに利用できる画像の切り抜き方
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