「文字組み」と「版面設計」のコツを実例から紐解く!
雑誌デザインの考え方から実践法まで網羅した解説書
雑誌をデザインするうえで、いちばん最初につくる基本フォーマットが「文字組み」と「版面設計」。これらは、決して理由もなく感覚だけで決められるわけではありません。媒体のコンセプトや編集方針が具現化されたものなのです。
本書では、話題性や実績のあるバラエティ豊かな16誌をとりあげ、各デザイナーたちの方法論をまとめました。キモとなる「文字組み」については、パレットを掲載して具体的なパラメータの内容まで解説しています。
さらに、基礎的な文字・レイアウト・配色などの各種セオリー集や、InDesignを使用した文字組みのTipsまで収録。これ1冊で、雑誌デザインの考え方から実践法まですべてが理解できます。
また、コンセプトから具体的なデザインへと落とし込んでいくプロセスは、あらゆるデザインワークに共通するノウハウです。本書は、出版関係者やエディトリアルデザイナーだけでなく、幅広い方々に参考書としてご活用いただけます。
誌面コンセプトから版面設計、細かいパラメータまで徹底解剖
読者を飽きさせないために「大胆な文字づかいでページのメリハリを強調」するといった誌面のコンセプトから、見出しやタラシなどの版面設計、そして各所の具体的なフォントや文字色、字送りの設定などを事細かに徹底解剖。デザインイメージに合う設定が探せます。
  
デザイナーへのインタビューも掲載
取り上げた雑誌全てについて、普段聞けないアートディレクターやデザイナーへのインタビューを掲載。雑誌のコンセプトから基本フォーマット、使用書体、文字組みへのこだわりまで幅広く伺っています。
デザインのセオリーも満載
コラムとして「雑誌デザインのセオリー」「InDesignで実践する雑誌の設計」を収録。版面設計や視線の流れ、余白の活用といったデザインのセオリーをコンパクトにまとめています。
 
「合成フォント」と「文字組みアキ量設定」
目次
第1部雑誌デザインの世界
 [対談]矢崎 進×野口孝仁 ―雑誌デザインの奥深さ
- [対談]矢崎 進×野口孝仁 ―雑誌デザインの奥深さ
- 版面設計と文字組みから見た雑誌デザインの傾向
第2部実例1
- 広告
- MilK
- ソトコト
- AXIS
- LEON
- 天然生活
- CONFORT
- サイゾー
第3部実例2
 WWD マガジンメンズ
 小悪魔ageha
- edu
- WWD マガジンメンズ
- BRUTUS
- ローリングストーン日本版
- 日経トレンディ
- 小悪魔ageha
- dancyu
- FRaU
[コラム1]雑誌デザインのセオリー
 書体の選択と組み
- 版面設計
- 基本フォーマット
- 書体の選択と組み
- タイトルの設定
- グリッドシステムとフリーレイアウト
- 視線の流れ
- 余白の活用
- リズムとバランス
- 用紙と判型
- 代表的な製本
- 配色の基本と応用
- 雑誌傾向別の配色パターン
[コラム2]InDesignで実践する雑誌の設計
 「合成フォント」と「文字組みアキ量設定」
- 文字組みの方針を決めるプロセスとポイント
- 「合成フォント」と「文字組みアキ量設定」
- 美しい文字組みを実現するために 〜「DTPWORLD」の文字組みを改善〜
お詫びと訂正
読者の皆様、ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げるとともに、この場で訂正させていただきます。
●P.34
雑誌「MilK」の掲載号数に誤りがありました。
【誤】2009年1月号
【正】2007年9月号
●P.79
「誌面フォーマットの構成要素」の「(6)本文」の説明に誤りがありました。
【誤】ページ数。写真などで隠れたノンブルは「隠しノンブル」と呼ぶ
【正】記事の中心となる文章
●P.86
「そのほかの判径の仕上がりサイズ」の表に誤りがありました。
以下の表が正しいものです。

※クリックすると拡大表示します
●P.88
「基本的な配色パターンとその効果/(2)反対色・補色の配色パターン」に関して、[水色]と[黄色]のCMYK数値に誤りがありました。
【誤】[水色]C30+M10+Y0+K0/[黄色]C60+M20+Y10+K0
【正】[水色]C95+M10+Y0+K0/[黄色]C5+M0+Y100+K0
●P.134
雑誌「FRaU」の掲載号数に誤りがありました。
【誤】2009年3月号
【正】2009年4月号
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