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グラフィックデザインの指定(色指示)の中で特に難しいのは2色印刷等で用いるダブルトーン及び2色分解です。また、特色同士の掛け合わせは、プロセスインキのカラーチャートでは役に立ちません。
特 色ですからDICカラーガイドシリーズのチップを2点添付し特色2色の指定をしますが更にこの2色カラーチップを添付することでより確実な色指定になりま す。また、綴じ口側の各ページの記事はその2色を使ったときのダブルトーンの効果と2色分解したときの効果を見ることができるようにしています。
ダ ブルトーンと2色分解:ダブルトーンは2つのレベルを変えたグレートーンの写真を2色で刷り重ねたもので被写体のたとえば赤いトマトも緑のキュウリも同じ 割合の2色のインキの掛け合わせになり色の差はありません。2色分解ではこれがトマトは赤みが強くキュウリは緑みが強い色調を持った2色の掛け合わせにな ります。通常2色分解といっても、CMYKの4色分解のCMの版だけを使用する特色に割り当てて使用します。
また、2色分 解でも色調を重んずる場合はCMYの三原色の要素をすべて含む色、すなわちその2色の100%(ベタ)を刷り重ねたとき黒に近い色になるような色を選びま す。4色分解のCM2色を用いる場合はYの要素が入っていませんのでCとMの両方にYの要素を加えた赤と緑を使うと擬似的にカラー印刷に近づきます。
2色の印刷は、予測が難しいだけに面白い結果を生むことがあります。その結果を効果的にデザインに生かすためにこの「2色カラーチップス」は大いに役立ちます。
更に2色印刷の効果を具体的に示した資料として弊社発行の「2色印刷のカンとコツ」があります。
●選択した68色は、使用頻度が高く、更に組み合わせに偏りが無いようにに留意しています。
●68色中60色は弊社発行の「2色印刷のカンとコツ」に収録されているもので汎用性の高い色調です。
● 各ページに主色を0,20,40,60,80,100%の6段階に分け、各チップに従色を0,20,40,60,80,100%の6段階に分けた、6種類 のチップを各5枚づつミシン目でちぎれるようになっています。チップは切り離して指定紙(指示書)に貼り付け添付してご使用ください。(主色、従色はデザ インによってどちらを主色としてもかまいませんが、刷り順を変えるとトラッピング効果のため色調が大きく変わる場合がありますのでご注意ください。)
●表紙は使用例になっています。参考にしてください。
●各ページには綴じ口側にシートナンバー、2色のインキのDICナンバーとベタ刷り(刷り順)、使用2色でのマトリックス型チャート2色分解例、ダブルトーン例、2色各色の近似色のDICナンバーが表示されています。
●印刷条件は特別なものではなく、通常の商業印刷が行われる状態で印刷されていますので、最も現実的かつ実用的です。
●用紙もプロセスカラー印刷で標準的に用いられるアート紙を使用しています。
●網点線数も標準的な175線のスクエアドットを使用しています。
●姉妹品に「2色印刷のカンとコツ」があります。 |